優しい先輩と俺様と私。






「どうぞ」


「ありがとう!!早速付けるね」


携帯につけて私に見せてニコニコしてる。


普段の先輩って可愛らしい人だったんだ。


先輩が好きな女の子達はカッコイイだけじゃなくて、可愛い一面も見てるから好きになる人も多いんじゃないんかな。




ケーキも美味しく頂いて、お腹もいっぱいになったところで先輩がベットに寝転がって伸びをした。


「お腹いっぱいになると……眠たくなるんだよね」


「先輩、子供みたい」


クスっと笑うと

「そう、そうなんだよね。お弁当食べ終わると眠くなって寝たいんだけど、話しかけてくれる子とかいるからそうもできないし、休み時間だって1人でボケっとしてたい時もあるんだけどね」

天井を見て話す先輩の顔からまた笑顔が消えた。


これがさっき言ってた窮屈さなんだ。


無視したり、断ったりしたりしてもいいのに、先輩は優しいからそんな事できないんだ。