横顔しか見えないけど、何しててもかっこいい先輩。


あんなに眺められている雑誌が羨ましい……。


ぼーっと見ていると選び終わったのか決めた雑誌を手に取り、体の向きを変えて視線がバッチリと合った。


「あれ、松下さん。こんにちわ」


「こ、こ、こんにちわ!!」


「ここ、よく来るの??」


「新しい本が出たら来るんですけど、今日は暑くてたまたま寄ったんです」


「そうなんだ。僕、これ買ってくるからちょっと待ってて」


「あ、はい」


そう言うと先輩はレジに行ってしまった。