「だから私は先輩が……いった!!何すんの!!」


社が私のおでこにデコピンをしてきた。


「知ってる。だから、俺を好きにさせるって言ってんだろ」


私は傷むおでこをさすりながら反発する。


「好きになんなかったらどうすんの!?」


「その考えはないけど……それでも俺はお前を好きでい続けるよ」


……そんな言い方ずるい。


こんな時にだけ微笑んで、ずる過ぎる。


「そういう事だ。俺、先に行くからな」


「ちょっと!!」


そう言うと社は屋上から出て行ってしまった。