その間会話は何もなく、ただ何話されるんだろうと心の中で呟きながら歩いていた。
ドアを開けると暑い日差しが容赦なく降り注ぎ、咄嗟に目を閉じる。
ジリジリ肌が焦がれていくのも女子高生としては避けたい。
この時期の屋上は誰も寄り付かず周りを気にせず話しができるからいいと思って指定したけど、開けた瞬間にすぐ後悔。
とりあえず陰になっている場所に足を進めると、社も何も言わずに着いてきたからここで話す事にした。
少し沈黙が続いて自分から話そうか迷っていると社が先に口を開く。
「……昨日は悪かった……」
社なりに反省しているのか、軽く頭を下げて謝っている。
「ううん……私もごめんね」
続いて謝ったら
「お前は謝らなくていい悪いのは俺だ!!」
少し声を荒げて言い放った。

