優しい先輩と俺様と私。





社が自分の席に向かって歩いて来る。

距離が縮むに連れて、私の鼓動も早くなる。


すると、社の足が私の横で止まった。


「でこ丸、今いいか??話がある」


「……う、うん。私も話があるから聞いて」


社から話しかけてきてくれるって思ってなかったから、正直驚いた。


「……足、どうだ??ここで話すか??」


何でそこまで気づかってくれるの……??


放っておく事も出来るのに。


「もう、治ってるから大丈夫。だから場所変えよ」


「あぁ」


私たちは屋上に場所を移した。