優しい先輩と俺様と私。





「あいつ、どうしたんだ??」「凄かったね、今の」と、クラスが解き放たれたようにざわめき出した。


「藍実!!さっき社が凄い顔して行ったけどどうしたの!?」


「李歩……」


わざわざ駆けつけてきてくれたんだ。


李歩の顔を見たら安心して、また涙が出てきた。


「こらー、静かにしろー。お前、野波。隣のクラスだろうが、早く教室戻りなさい!!」


「先生!!松下さん、気分悪いんで保健室連れて行きます」


「松下、大丈夫か??早く連れて行ってやれ」


「はい。ーー行こう、藍実。ゆっくりでいいからね」


私と李歩は保健室に向かった。