それと同時に机を叩きつける凄い音が教室中に響き渡った。


何!?


私は驚いて、身体が強張った。


勢いつけて立ち上った社が今までに見たこともないくらい怖い顔を私に向けている。


「だったら!!!!だったらなんだよ!!!!俺は自由に恋愛しちゃいけないのか!?」


「ごめ…っ」


怖くて、涙が溢れ出てきた。


「ご、め……ん」


そんなつもりで言ったんじゃないんだけど、相手に伝わった事が本当なんだ。


私は謝る事しかできない。


言葉に出すと涙が止めどなく溢れ出てきて、拭っても拭っても意味がない。


「ーー……悪い」


社の手が私の頬に触れている。