翌日。


1時間目が終わって休み時間に入った。


何でよりによって日直なんだろう…。


号令かけたり黒板消すだけなのに、捻挫してるからほんとに憂鬱。


数字がビッシリ書いてある黒板をひと睨みして、消す作業にとりかかった。


チビだから高い所にかかれると消しにくいのに。


背伸びしながら片足で消していると

「貸せっ」

「きゃ!!」

背後から黒板消しを取り上げられ、私は体勢を崩してしまった。


「お前が消してたら日が暮れる」


「ご、ごめん」


社の胸に寄りかかってることに気づき、軽く押し返した。