優しい先輩と俺様と私。






部屋に戻ると、社が卒業アルバムを見ていたから急いで取り上げた。


「あんた、何してんの!?何にも触らないでって言ったよね!?」


「そうだったけか??」


こいつ……とぼけてる。


「何、寝ぼけた事言ってんの!! それかまだ寝てんの!?」


「お前、髪長かったんだな」


サラッと話をそらして、私の髪に触れた。


「……まあね。いいじゃんそんな事」


手を払いのけて、私もベットに座った。


「何で切ったんだよ」


「あんたみたいな男子に似合わないって言われたから切ったの!!」


「……一緒にすんなよな」


心外だとでも言いたそうな顔してるけど、私から言わせてみれば一緒だよ。