優しい先輩と俺様と私。





私はクローゼットを開けて人前に出ても大丈夫そうな部屋着を探す。


「女の子の部屋って意外にごちゃついてるからね。仕方ないんじゃない??
次は部屋が綺麗な子と付き合えるといいねー」


これで、いいや。


切り替え式のワンピース。


上が白でチェック柄のスカート。


「…まあな」


私はクローゼットを閉めた。


「ってか、立ってられると気になるからベッドにでも座ってよ」


「ああ」


遠慮がちに端っこを選んで座っていた。



ドカっと遠慮なしに座るんだと思ってたのに、これも意外。



「私、着替えてくるから待ってて。何にも触らないでね」


「わかったから早く行け」


私は自分の部屋から隣の部屋に移動した。


この状況はいったい何なんだろう。


毎日、口喧嘩してる社が私の家に居る事が違和感でしかないよ。