優しい先輩と俺様と私。





家に着くとお母さんの車が駐車場に止められていた。


「……お母さん居るし」


「さっき帰って来たんじゃねぇの??」


社は自転車を車の横に止めて降りた。


うちは一軒家で、駐車場には車2台が止められるようになっている。


鍵を開けてドアを開けると、お母さんが出かける準備をしていた。


「藍実〜。今からあんた拾いに行こうと思ってたとこなんだよ」


「電話何で出てくれなかったの!?」


「買い物してて気づかなかったのよ。さっき藍実に電話したけどかかんなかったし」


「うそ!?ほんとだ」


私は鞄から携帯を取り出して確認した。


ディスプレイには不在着信2件、お母さんと表示されていた。


気づかなかった……。