優しい先輩と俺様と私。






ただいま私、社の自転車の荷台に乗っています。


男子と二人乗りした事ないから少し戸惑ってるけど、相手は社だから緊張はしてない。


これが先輩だったら緊張し過ぎてあんまり覚えてないんだろうなぁ。


……もったいない。


「おい、それは何のため息だ」


想像で落ち込んで、ため息が勝手に漏れてたんだ。


「…… 別に何だっていいじゃん」


「何だそれ。ってか、お前ちゃんと掴まってないと落ちるぞ」


「は??ちゃんと掴まってますけど」


しっかりと荷台掴んで落ちないようにしてるのに。


「バカかお前」


私の左腕を自分の腰に回した。


「 いったぁ〜。あんた何してんの!?」


引っ張られたそのはずみで社の背中に顔をぶつけた。