優しい先輩と俺様と私。




本当にえらっそうな言い方。


でも、社なり心配してくれてるんだと思ったら、何だか怒れない。


「普段だったら仕事終わってるはずなんだけど……」


社は自分の席に着いた。


「……なあ、でこ丸。お前ん家どこ??」


「ここから、20分くらいのとこだけど。何で??」


「俺、チャリ通だから送ってってやる」


確か、社の地区からここまで自転車で4、50分くらいはかかったはず。


「あんた電車通学じゃないんだ」


「俺が通勤ラッシュの電車に乗ると思うか??」


人に埋もれている社が全然想像できないし、乗っていたとしても何か1つは騒動が起きそうな予感がする。


「……あんたは無理だね。でも、ありがとう。余計な時間かかるし、いいよ」


「お前の口から素直にありがとうって初めて聞いたぞ」


キョトンとした顔で私を見た。