優しい先輩と俺様と私。





放課後。


李歩から一緒に帰ろうって言ってくれたけど、今日1日ずっと付き添ってもらっていたからそこまで迷惑もかけれず、お母さんに迎えに来てもらうからって丁重に断わりを入れた。


誰もいない教室って本当に寂しい風景。


普段が騒がしいから余計にそう感じるのかもしれない。


……今日は朝から、大変だったなぁ。


先輩におんぶされて、社にお姫様抱っこされて。


思い出しただけでも恥ずかしい。


顔を伏せて、頭を抱えた。


「でこ丸、帰んねえの??」


顔を上げて辺りを見渡すと、後ろの出入り口のドアに寄りかかっている社がいた。


帰ったんじゃなかったんだ。


「家の人に連絡つかなかったのか??」


「……うん。そのうちかかって来ると思うんだけど。あんたこそどうしたの??」


「帰ろうとしたら、お前の靴がまだあったから見に来てやったんだろうが」