コンビニの前で野波が男に絡まれてるのが遠巻きに見えて、俺は急いで自転車をこいだ。
「野波!!」
「あんた遅いよ。何やってんの」
「悪い。それより俺のツレに何か用か?」
茶髪のチャラそうな男を睨み付けると
「こんちわっす。俺、李歩さんの後輩っす」
満面の笑みで返された。
「え……後輩?」
「何、あんた私がナンパでもされてると思ったの?」
「……そうだよ、悪りぃかよ」
「でも、助けようとしてくれたんだぁ~」
野波はニヤニヤして、俺の頭をガシガシとなで回してきた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…