「…だから、私とあんたはただのクラスメイトに戻るの。笑顔を見せ合わないただのクラスメイトに、ね」

「…。お前はそれでいいのか??」

「…私は…それを望んでる」

「…そうか…」

諦めたのか社はそれ以上何も言わずに私を離して、家から出て行った。

私は立っていられなくて壁にもたれかかったけど、ズルズルとその場に座り込んでしまった。

社ごめんね。

泣かせてごめんね。

弱い私はこうするしかあんたを守るすべがないんだよ。

「やし…ろ。ごめんね…」

涙がとめどなく溢れて流れていく。