「だったら!!俺の目を見て言え!!俺にそばに居て欲しくないのなら泣かずに言え!!」

「泣いてなんかない!!もう黙ってよ!!」

叩いていた手を取られ、きつく抱きしめられた。

きつく抱きしめられても、想いもぶつけられても、駄目なんだよ。

社の腕から力づくで離れて、突き飛ばした。

「俺は行かない。俺はあいつのものじゃない。…お前、安未果安未果って…あいつに何されたんだよ」

「…何もされてない!!」

「落ち着けって!!」

両腕を掴まれて、じっと目を見られた。

「俺の目を見て言え」

「…うるさいな!!離して!!離してよっ!!」

お願いだから、離して。