何で…。

急いでドアを閉めようとすると、片手で阻止されてしまった。

「離してよ!!あんた、何しに来たの!?」

「心配だから来たんだろ」

睨みつけると、真剣な目で返された。

そんな目で見ないで欲しい。

全てが見透かされそうで怖いから。

「あんたに心配されるような事なんてない。ほっといて」

「ほっとけるわけねぇだろ。あんな電話最後にして連絡取れなくなってみろよ、心配するに決まってんだろうが!!」

「……もぉぉぉ!!いいから入って!!」

ここで言い争ってても近所迷惑だし、誰かが見てないか辺りを見渡して、社を家に押し込んだ。

「な、何だよ、急に」

「…あんた、安未果先輩は??」

社は質問に答えず眉間にシワを寄せて、しばらく沈黙を続けた。