8月も半ばに入り、夏休みも終わりにさしかかろうとしていた。

私は相変わらずな生活を毎日を過ごして、する事もないし夏休みの宿題を終わらせるという学生生活始まって以来の記録をたたき出していた。

李歩と何回か遊んで相談にも乗ってもらっていたし、何とか精神状態も落ち着いてきてはいる。

李歩が安未果先輩に話してきてあげよか?と、言ってくれたけど李歩に安未果先輩と会わせたくない。

李歩まで傷つけられたら私、気がおかしくなりそうだよ。

社と先輩に文句言ってやりたいねって笑いながら話してたけど、全然目が笑ってなかった。

社の身が安全なのかが気になる。

私と関わらない事で身は守れてはいると思うんだけど、あの先輩だし、不安にもなる。

冷静に考えると何で先輩に「私のことを忘れてください」って馬鹿な事を言ってしまったんだろ。

後悔して自己嫌悪に陥って、何してんだろう。

…私の好きな気持ちはどんどん形を変えていく。

ベッドに身を委ねていると、ピピピッとメールの着信音が流れ出だした。

ベッドの脇にある机に手を伸ばして携帯を見てみると、李歩からだった。