優しい先輩と俺様と私。



しばらく向日葵を見ながら歩き、端の方に屋根付きの休憩所が設けられていたからそこへ向かい、お年寄りと小さい子供連れの夫婦が2組が座っていただけで、同い年くらいの子がいなくて安心した。

「ここに座ろっか」

「はい」

「松下さん。暑いけど、大丈夫??」

「大丈夫ですよ。ぬるくなってますけど、お茶どうぞ」

私はコンビニの袋からお茶の入ったペットボトルを取り出して

「僕はいいよ、せっかく松下さんが買ったんだからもったいないよ」

「もったいない訳じゃないですか。水分補給は大事ですよ!!先輩、どうぞ!!」

強引に押し付ける感じになってしまったけど、先輩の体が心配だから気にしない。

「ありがとう。じゃ、貰うね」

先輩はニコッと笑った。

フタを開け、飲みだすとゴク、ゴックとお茶が喉を通っていく。

綺麗な首筋だなぁとじっと見ていると

「松下さんに見てもらえるのは嬉しいんだけど、ちょっと恥ずかしいな」

先輩は少し照れていた。