「はぁ…はぁ。先輩。もう…走れ…ま…せん」

私は限界を感じて足を止めてしまった。

「ごめん!!夢中で走ってっちゃったから、つい」

荷物持って軽く10分くらいは走ってたのに何でそんなに爽やかなのかが不思議だ。

私なんて汗だくで、ボロボロなのに。

「後、もう少しで着くからね。頑張って」

先輩にそう言われると疲れがどこかに吹き飛んでいってしまいそうな気分になる。

それから5分くらい歩くと、ここの地区の公園が見えてきた。

表札にはそう書いてあるけど遊具とか見当たらない。

「先輩、ここって」

「うん。ここの階段を下りるとね…」

先輩に手を引かれて、駆け足で下りると目の前にいっぱいの向日葵がに広がっていた。

「…凄い、綺麗…」

ずっと部屋に閉じこもっていからた私にとって向日葵は色鮮やかでとても眩しかった。