目が覚めると、窓の外は真っ暗だった。
何時か知りたくて携帯の電源を入れて、確認する。
19時30分。
私、どれだけ寝てんの。
メールの着信音が2回、3回と連続で鳴った。
全部、社から。
連絡欲しい。
待ってる。
俺は安未果とは何でもない。
ブレスもお前のだ。
俺が預かってるからまた受け取って欲しい。
お前が俺を好きじゃないのは知っている。
でも、俺はお前が好きだ。
俺は安未果とは何でもない……心の中で復唱した。
でも、あの先輩は異常だよ。
……あの出来事を社に話してしまいたい。
強くなろうと思って言い返してみたけど、怖いよ。

