ジャニーズなんて興味ないし、名前だって分からない。

そう言うイケメン集団よりも二次元の方が興味がある。

「ちえちゃんは逆だよね」


「私は守りたいより守られたいもん」


「じゃあちえちゃんも挿入するより、挿入されたいの!?」


「いきなりなによ…」


「話反らさない!」


「咲じゃないもん」


今回はここで話が終わった。
ちえちゃんが帰った後、姉に同じ事を聞くと、『当たり前じゃん』と即答されたのは言うまでもない。



月日は流れ、頭が悪すぎて高校入学を心配された私も無事進学出来た。

卒業式も終わり、一年、二年よりは少し早い冬休みがスタートした。

父も母も朝から仕事、姉も学校へ行っており、1人やる事もないので家でごろ寝をする。


今は余裕ぶっかましているが、実際は毎日不安が募ってばっかりだ。

自分でも自覚している。
私は少し人見知りが激しいらしく、入学式に1人で学校に行くのが恐いのだ。


「学校やだなぁー…」


「失敗したらどうしよー…」


現に一度失敗している。


あれは中学入学したての春だった…

内心友達が欲しくて、頑張ろうと思っていた。

クラス名簿をもらった瞬間、そんな気持ちも消え失せた。

役八割が他校、残りは同じ学校だったが全然話したことない子のみ
話しかけられてもあがって上手く話せないし、
こんなんじゃ友達が出来るわけがない。

部活でしか友達がおらず、クラスでは1人行動の日々

友達がいた部活も途中やめてしまったが…