そう言いながら背中を擦ってくれて、ようやく呼吸が整ってきて発作が収まった。

「収まったね。もう大丈夫??」

「うん。ありがとっ。」

「発作出ちゃったし、今から診察しよっか。」

喘息で体調無くなっちゃったし、どっちにしろ拒否できないから、受けることにした。

「うん…」

「よしっ!えらいね。じゃあ、俺の診察室に移動しよっか。歩ける??」

「うん。歩ける。」
と言い、立とうとしたけど力が入らずフラついて翔真の方に倒れかかってしまった。

「おっと。歩くの無理そうだね。じゃあ運ぶね。」

「ごめんね…。ありがとう、翔真。」

「気にするな。楽にしとけ。」

「うん…」
運ばれてる間に翔真の温かさに安心して、眠ってしまっていた。