「何してんの、そんなところで」
後ろから声が聞こえ、ゆっくりと振り返ると、そこにいたのは2年生代表ソウスケ。
クールな性格で、頭脳明晰な一匹狼的存在。
さらさらとしたしなやかな黒髪と透き通った白い肌は、いくら2次元と分かっていても、憧れてしまうほど。
また、黒縁メガネが似合うのも彼の特徴である。
本人にはその気がないのだろうが、漫画ではキュンキュンしていたそのクールな性格も、いざ現実となると、とてつもない威圧感を感じ、思わず後ずさりしてしまった。
「ご、ごめんなさい」
その場から逃げようとすると、瞬間、ものすごく大きな、何かが崩れるような音が聞こえた。


