「いつまでそこにこもっているつもり!? このままじゃ、物語が進まないの! 私だって早く元の世界へ帰りたいし!」
「帰ってどうするの?」
「はあ? どうって、なんでもいいでしょ!」
「帰ってどうするの?」
機械的に同じ質問ばかり繰り返すアンナに、またイラつきが増す。
なんでこんな人間があの3人に好かれているのだろう。
憧れていた自分自身が馬鹿みたいだ。
「朝起きて、学校通って、帰ってきて、ご飯食べて寝るの! いつものように、普通に過ごすの! それでいい!? ちゃんと答えたし!」
「………うん、ありがと。じゃあ、質問に答えるね」
本当、何なの。
アンナって、こんなキャラクターだったっけ…?


