ドアノブを回し、開けようとするが、当然のようにカギがかかっている。
なら、無理やり聞くまで。
「アンナ!」
「……っ! だ、誰? 他にもいるの!?」
「聞いて、アンナ! 私は南…朝倉 南。3次元の世界から来たの。でも、安心して。怖い思いは絶対させないって約束するから」
「そんなこと言われても、信じられるわけな「じゃあ、信じなくてもいい!」
こんなビビリが漫画のヒロイン?
信じられないのは、こっちのセリフだよ。
何があったのかなんて知らないけど、私たち読者はずっとあんたに憧れていた。
それなのに、どうしてこんなにうじうじしているの…
もう、イライラしてくる。


