その結果、ウィーユーは連載1年にして、300万部ほどを売り上げるほどの大ヒットとなっている。 まあ確かに凄いことだが、今はそんなことどうでも良い。 どうしてここ…私の家の居間にそのウィーユーの生原稿があるのだろうか。 恐る恐る1枚手に取ってみると、指先に黒いインクがついてしまった。 もしかして、たった今書いたところなのか? 疑問が消えないまま、とりあえず原稿を机に返そうとしたそのとき。 「………え」 なんと、目の前にはウィーユーの世界が広がっていた。