どうにかして、この世界から脱出する方法を考えだそうとしたが、ソウスケの一言によって、それは止められる。
「もしかして、3次元の…?」
「えっ」
3次元。
さっきのカエデも、今のソウスケも、そのことに驚きを隠せない様子だった。
どういうことなのだろう。
私が3次元の人間だと、何かあるのだろうか。
するとそのとき、倒れた校舎の中から、大勢の生徒や先生方が出てきた。
「なぜだ! ここ最近大丈夫だったのに、どうしてまた…」
「3次元だ、3次元がどこかにいるぞ!」
「探せ、今すぐに!」
アホらし。
思わずそう思ってしまったが、声に出さずに済んでよかった。


