私はいじめられていた。

雨風萌恋と三神優愛、三神結愛に…

学校でも夢の中でも。

寝ても覚めても…気分は優れない

同じことのくりかえし。

いじめだけが酷さを増すだけ。

休みたい…休みたいけど

家族に心配かけたくない…

家族の前では心配させないようにと

笑って過ごしてた私。

どんなに心が傷だらけになっても

からだが疲れても

家族の前では私なりに

笑っていた。

なぜ私はいじめられるように

なったのだろうか…

理由は…

彼女達はよく

私の存在がうざい と言っていた。

裕福な家庭に育った私

勉強が得意だった私

スポーツが得意だった私

楽器を演奏するのが好きだった私

きっと彼女達にとって

私は…邪魔な存在でしかなかったのだろ

優愛はピアノを習っていた

音楽の授業では

先生の代わりによく弾いていた。

私は優愛の演奏を

たまたまトイレに行くときに聴いた。

その時私はトイレに行くことを忘れ

初対面の優愛に

「ピアノ凄く上手だね!!

私もピアノ習ってるんだけど

その部分苦手で弾けないんだ。」

って声をかけたいた。

そして私は優愛をライバル視し、

優愛よりも上手く弾けるように

練習した。

優愛は私を応援してくれた

そして「私も負けないからね!!」

「はじめてのライバル」って

優愛は言ってくれた。

私と同じクラスになってからは

優愛が授業でピアノを

弾く姿はあまり見なくなった。

そして優愛の代わりに

私が弾くようになった。

私と優愛は話さなくなり

しばらくして

優愛は私をいじめるようになった。