お腹が空き目が覚めた。

下に降りれば陽愛が

テーブルに飯を並べていた。

陽愛は俺に気づき

「お兄ちゃんおはよう!!」と

笑顔で言ってくる。

陽愛の作った飯を食べながら

陽愛が

「明日お母さん達帰ってくるって

それでね…新しいとこで

やり直そって言ってたよ」

新しいとこでか…まぁ…いいか

「わかった」と言えば

陽愛は

「私ね、お兄ちゃんに

ついていくからね!??

お兄ちゃんが学校行くのもついていく

私はお兄ちゃんを手放したくないから…」

と笑顔で微笑んだ。


母さん達が帰ってきて

今後の事を話

明日から別の場所へと

引っ越しが決まった。



生まれ育ったこの町

住み慣れた家を離れる。

さよなら…

陽雫との思い出の場所…