あたしそんなの言った覚えないんだけど…。
確かに『今日で終わり』とは思ったよ?
でもそれは海斗君にフラレると思ったからで、今は思ってない。
それにあたしだって毎日会いたいよ!
「あのー、海斗君?
何か勘違いしてないかな?
あたしはそんなこと言ってないよ?」
「知ってる。でもさっきのはそうゆうことじゃないのか?
お前は可愛くなったし村田もフレたから俺はもう用無しなんだろ?」
用無し!?
「違うよ!そんなこと1回も思ったことない!」
「じゃあ何なんだよ!」
「だから!あたしは海斗くっ…むぐっ!?」
「やっぱ言わなくていい!」
また!?
自分で聞いたくせに何で止めるの!?
1回ぐらいあたしにも言わせてよ!
「言う前に俺の話聞いて。
こんな手使いたくなかったけど…。
さっき俺のためなら何でもするって言ったよな?」
うん、言ったよ?
もしかしてもう思い付いたの!?
「紗菜が好きなんだ。
だから俺と付き合って下さい。
もし村田のこと好きでもこれからは俺を見て欲しい。」
海斗君は、何を言われるかドキドキしていたあたしの涙腺をまた崩壊させた。

