あたしはモヤモヤしてた気持ちが少し晴れて、

「もういいよ、あたしを探してくれてありがとう。
こっちこそ自分の怒りをぶつけてごめん。」


と言って、村田を心から許すことができたし謝ることもできた。

もう村田をとがめるつもりも、傷付けるつもりもない。



すると村田が真剣な顔をして “伝えたいことがある。” と言った。


「……好きです。
こんな俺が言うことじゃないんだけど、本気なんだ。
消しゴム忘れた安藤見て自分の消しゴムを半分にちぎって貸したり、待ち合わせ時間まで待てずに1時間前から安藤が来るのをソワソワしながら待つぐらい好きなんだよ。

だから……俺と…付き合って欲しい。」


え、あの2つあるからって貸してくれた消しゴムは、わざわざ折ってくれたものだったの?
それに今日だって1時間前から来ていたなんて…。


本当に告白されてしまった。
最初はあんなに望んでた村田からの告白。