すると青山さんが
「岸田君、花火大会一緒に行こ?」
と言った。
花火大会…?
海斗君と青山さんが2人っきりで?
そんなの嫌だ、嫌だよ。
お願い、断って…。
いつの間にかそう願っている自分がいた。
でも海斗君はあたしの顔をチラッと見たと思ったら、すぐ青山さんの方へ向き、
「ああ。」
と言った。
そんな…。
海斗君と青山さんが一緒に花火大会に…?
青山さんがさっきからキャーキャー騒いでいるけど、あたしの耳には何も入ってこなかった。
何でか分からない。分からないけど苦しい。
その時、誰かがあたしの肩に優しく手を置いた。

