「でもその子すごいね。
好きな人にフラれても話しかけ続けるところ。
ほんと尊敬するな~。
あたしにもそんな勇気あったらな~。」
フラれたわけじゃないけど、もっと海斗君と仲良くなれそうな気がする♪
最近は放課後、ここで会うのが日課になった。
もちろん毎日作戦会議してるわけじゃないよ?
むしろ世間話しかしてない。
「途中でお前を教室で見かけた。」
え、教室で見かけた?
いつだろう?全然気づかなかった!
あたしがいつ?って聞こうとして海斗君を見ると、ムッとした顔をしている。
「村田と楽しそうに話してただろ。」
あたしと村田が楽しそうに話を?
もしかして…花火大会に誘われたときのこと?
でもどうして海斗君が不機嫌なの?
「海斗君…?」
「お前も村田にフラれても、話しかけ続ければよかったんじゃないか。そしたら村田もお前のこと好きになったかもな。」
海斗君の声は少し低い声でほんとに怒っているようだった。

