今日もいつものように図書室のドアを開ける。
でもそこはいつもと違っていて、
「海斗君がいない…。」
そうあたしが呟いた時、ガタッという音が聞こえてきて、奥から本を持った人が出てきた。
なんで海斗君そんなとこにいたの?
「……お前か。」
「何かあったの?」
そう聞くと海斗君は眉間にシワを寄せて、ものすごく嫌な顔をした。
「前に告白してきたやつのグループがまだしつこく話しかけてくるんだよ。今日なんかいつも放課後どこに行ってるの?って言われて無視したら着いてきたんだよ。」
と言ってまた深いため息をついた。
「え、でもその子達は?」
周りを見渡しても誰もいない。
どこに行ったんだろう?
「俺が着いてこさせるわけないだろ。放課後まであいつらに邪魔されたくないしな。必死で逃げた。」
放課後まで邪魔されたくない?
え!あたしってもしかしたら邪魔になってたりするのかな?
最近ここに来るのが楽しくなってきたのになー。
あ!毎日作戦会議ってことにすればいいのか!
そういうことにしとこ♪
あたしも海斗君の走ってる姿見たかったなー。
意外に遅かったりして?(笑)
あたしは完璧な人なんか絶対いないって信じてるからね。
海斗君は頭とか顔とかすごーく揃ってるんだから、足が遅いぐらいが丁度いいんだよ。

