「海斗君!海斗君!」
あたしはいつものように図書室のドア開けて海斗君の方を見ると、なぜか一回そらされた後すぐにびっくりした顔でこっちを見た。
ちょっとなんで一回そらすの!?
まさか……
「海斗君、もしかして一瞬あたしのこと分からなかったでしょ!?」
「そんなことない。」
と真顔で言ってまた本を読み出す。
待って待って!それだけ!?
変わったことには触れてくれないの?
今日こそ褒められると思ったのに。
しかも一瞬誰か分からずに目そらすとかありえないんですけど!
あたしはふてくされながら海斗君の近くの椅子に座った。
「いいじゃん。」
……え?
今聞こえたよね!?
この声は海斗君しかいないよね!?
「海斗君が褒めたー!!」
海斗君はすごく迷惑そうな顔であたしを見る。

