「じゃあ、どこから来たの?」
まだ気づいてないし!
あたしそんなに影薄かったかな?
「だから元々いた同じクラスの安藤紗菜です!」
「え、あの?」
村田がようやく分かってくれたようだけど、まだ信じてない。
さっきから何度もあたしを上から下まで見ている。
もう!なんでこんなに鈍感なの!?
あたしはとうとう最終手段を出した。
「これ!あたしの生徒手帳!」
そこには地味なあたしが写っている。
それを見た村田の目がだんだん見開かれて、さっきから “え!?” を連発してる。
やっと信じたか。
しかもこの反応はいい気分♪
どうだ!見たか!ブスでも努力したら変われるんだ!
「全然気づかなかったよ!
とても可愛くなったね。」
と言って王子様スマイルをこちらに向ける。
ま、負けた…。
別に勝負してたわけじゃないんだけど、村田に衝撃を与えれたのは一瞬で、逆にあたしのメンタルがやられそう。
どうしても村田の絶対的余裕は崩すことができない。
悔しい!やっぱりこの男は強敵だ!

