「く…くくくっ……あははは!」

海斗君が盛大に笑い出した。


「もう無理(笑)
お前それこっちに向けるな。」

「ちょっと一人で笑わないでよ!
説明してくれないと分からない!」


海斗君は一通り笑った後、“久しぶりにこんなに笑った” と言ってあたしの手から図鑑を取り上げてこっちに見せてきた。

うん、何回見ても普通のふぐだ。


「よく見てみろよ。
これお前にそっくりだろ?(笑)」


はぁー!?!?ふぐに似てるとか最悪!
そんなにふくれてないし!


「てかわざわざそのために図鑑なんか取りに行ったの!?ほんとありえないし!」


海斗君はまだ笑いを堪えている。

あたしは図鑑を持つ海斗君を追いかける。
怒ってるつもりなのに、なんかこのやり取りが楽しい(笑)


いつの間にこんな仲良くなれたんだろう。