そして迎えた1週間後の放課後。


図書室のドアを開けると、この前と同じ定位置に座って本を読んでいる海斗君を見つけた。


声をかけると “ああ” と言って本棚から降りてくる。


「で、先週の村田の反応はどうだった?」

「それが……全くの無反応でして…。」


海斗君は “だろうな。想定内だ” と言って考え込みだして、数十秒ほど経ったころ、ようやく海斗君が口を開いた。


「よし、次はその服装だ。」

「え、服装!?」


てっきりあたしは服装は一番最後だと思ってた。
だって、あたしみたいなブサイクがいきなりスカート短くしたら気持ち悪くない?
もうちょっとマシな見た目になってからでもいいんじゃないの?


海斗君はあたしの考えが分かったみたいで、大丈夫だと言った。


「一番最後は眼鏡と髪だ。
この2つは一気にやる方がいい。
まあ、この話はまた今度だ。」