______高校1年生の春



わたし、白石桃香(しらいしももか)は今、

少しだけ袖の長い制服に身を包まれ
入学式の真っ只中である



が………





超絶眠い!!!



なんだこの眠さは!!!

そう叫んで眠気を覚ましたいところだが当然そんなことできず。


今は校長先生が学生の本文は勉強だとかわたしの学生時代はああだったとか、どんどん話がずれてかれこれ15分ぐらいしゃべり続けている。いや、20分?


少し前まではわたしだって新しく始まる高校生活に胸をわくわくさせてたのに

こんなに長かったらわくわくも冷めてくる。



軽く周りを見回してみると他の子も下を向いてたりうんざりした空気がムンムンだ。