でも、そんなことバカ正直に言おうものなら康平くんに嫌われる。
「もういい。」
無表情でそう言った康平くんはおもむろにベッドから降りて、Tシャツの上にカーディガンを羽織った。
どこに行くのか、と目で追う。
康平くんはなんの迷いもなしにお財布と携帯だけを持って玄関に向かい靴を履いて。
それはそれはただならぬオーラを纏った康平くん。
バタン、
…出て行ってしまった。
引き止めることも出来なかった。
「え、」
いやだ。いやだ。
私はただ放心状態で立ちすくむ。
何かが静かに崩れる感覚がした。
康平くんに嫌われちゃった、愛想つかされちゃった。
もう戻っきてくれないの?
康平くんのことも考えずに、目先の楽しさを優先した私の馬鹿さ加減に呆れる。



