「はぁ、」
答えないでいると、大きな康平くんからため息が漏れる。
チクリと胸が痛む。
悪いのは完全に私だ。
大学四年生になり就職活動も終わって、久しぶりに所属しているサークルに顔を出して、その場のノリで同期で飲み会に行くことになった。
久しぶりに顔を合わす友達ばかりで、お互いの就職活動の愚痴の話が止まらない状態になり、周りのお酒も進み、カラオケオールに行くオチになってしまった。テンションが上がった私もノリノリになって付いて行った。
痛恨のミスは康平くんに飲み会に行く連絡をすることをしなかった。
そして連絡をしようと思った時には携帯の充電は切れていて、多少お酒も入っていた私はその場がたのしくて「まあいいか」で済ませてしまった。