「ねぇ、知ってる?」




よくよく考えてみるとここは街の中心。なかなかの繁華街で抱きしめられてる状況である。



「と、と、とりあえず離して」


「無理。」


そう一喝されて、私のことを抱きしめ直す康平くん。
なんだかとびきり、あまい。


「…っ…、」


周りの視線が恥ずかしくてたまらない。
康平くんが1番気にするタイプなのに。


「俺の事大嫌いなくせに振りほどかないんだね。」


康平くんは本当に意地悪だ。私が大嫌いになんてなるわけがないのが分かっていてこんなこと言っているのだろう。


「…康平くんが悪いんだからね。」


「いや、あいでしょ。」






「……そんなに会社、来て欲しくないんだったら最初から言ってて欲しかった。私は所詮康平くんの妹みたいなものなんでしょ。」






「違う。」