「ねぇ、知ってる?」




あー。どうしようもう康平くんに会いたくなってきている自分がいる。



いつもこうだ。いくら康平くんに嫌なことされたって、何言われたって、結局私が康平くんのことが恋しくなってしまう。


私がいつも康平くんを必要としてるだけ。




…康平くんは私を必要とされているのだろうか。



「ねぇ、」



まさか康平くんなのか、と反射的に振り向くがただのホストっぽい男の人。



「可愛いね。泣いてるけど彼氏さんと喧嘩でもしたの?」



ホストっぽい見た目とはうらはらに意外と穏やかで爽やかなイメージを持てる話し方のお兄さん。



「…まあそんな感じですかね、」



「んじゃ俺と遊ぼーよ!」



人懐っこい笑顔を向けてくる。ニカッと笑う口元からは白い歯が光る。