「ねぇ、知ってる?」




もうどうしようもなく居心地が悪くて、俯く。



大人っぽい服を着てきたつもりでも、妹と勘違いされるんだもん。それを康平くん肯定しちゃうんだもん。



悔しくて悲しくで、グッと唇を噛みしめる。




「あい、行くぞ。」



そう言って近づいてきた康平くんに手を掴まれる。



そして康平くんは一緒に出てきた人たちに一言かけて、そのまま私をひっぱり歩き出す。



いつもより荒々しい歩き方、私に合わせてくれない歩幅。




横顔はいつも以上に不機嫌。




そのまま無言で駅に着き、電車に乗り込む。
とんでもなく重たい空気が私達の間に流れる。