「ねぇ、知ってる?」





「この子さっき、営業から帰ってきた田中たちが騒いでた美少女ちゃんじゃない?!」


「なんだよそれ、」




と不機嫌なまま康平くんが口を開く。康平くんの顔がみるみるうちに怖くなっていく。



「だって白いワンピースに栗色のボブだろ?!可愛いし、絶対この子じゃん!!確かに天使みたいな顔してる!お前こんな子どこで知り合ったんだよ〜!!!」



ムッとした顔をしている康平くんなんておかまいなしに弾丸トークをするふわふわチャラいサラリーマンさん。



「あ、もしかして〜、馬渕さんの妹さんですか〜?」



康平くんの隣に並んでいたビューティフルな女の人が、妖艶な声を出しながら、康平くんの顔を覗き込み上目遣いをする。


この人康平くんのこと好きなんだ。




「あぁー、まあそんなとこ。」




どんなとこだよ。と心の中で悪態をつく。