見えてきたのはオフィス街でも特に大きなビル。
ここは康平くんの会社。
「康平くんびっくりするだろうな〜」
本当は現地のレストランに集合しようって話なんだけど、支度をして家を出るとあまりにも約束の時間まで時間が余っていたので、康平くんの会社の下で康平を待つことにした。
改めて大きなビルを見上げる。
…やっぱり大きいなぁ。康平くんは毎日ここでお仕事頑張ってるんだ。
…早く会いたいなぁ。
それにしてもさっきからたくさんの視線を感じる…。
やっぱり私場違いだよね。…恥ずかしくなってきた。まだまだ私はおこちゃまなんだな、と思いしる。
時計の針がさすのは5時50分。あと10分くらいで康平くんが出てくるはず。