「結月ちゃん、なんて似合ってるの!ほら優季見てよ」
可愛らしく浴衣を着ている結月。
まじで、可愛すぎてやばい。
なんなの、めちゃくちゃ可愛いんだけど。
「似合ってるでしょ?」
「まぁ」
でもそんな俺はデレデレじゃないし、「かわいい」なんて言うようなキャラじゃない。
「またまた~結月ちゃん気にしないでね、優季の『まぁ』は相当似合ってるってことだからね」
上機嫌な母さんにさすがに引いているのか、苦笑いな結月だけど、母さんが言っていることはあながちまちがっていない。
親には心は見透かされるもんだな。
「優季も着る、浴衣?一応あるけど」
「別にいい」

