「私も払ってない、いくら?」 結月も財布を取り出そうとしたのだが、 「結月は払わなくていいから。俺が奢る」 「で、でも...」 「じゃあ払うな」 やっぱり結月だけには優しくて、私たちには「金」なんてね。 「あー結月ちゃんうらやま。親友だし払ってくれよ」 石沢くんがにこっと笑って優季を見たけど、 「お前には俺の分も払ってほしいくらいだからな」 はいはい、とため息をつきながらも手にお金をのせた。